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| 種類: | Thesis or Dissertation |
| タイトル: | 妊娠の中絶を選択した女性を支えるケア |
| タイトル別表記: | Care for Women who Choose to Terminate Their Pregnancy. |
| 著者: | 前田尚美 マエダ ナオミ |
| キーワード: | 人工妊娠中絶 ケア women-centered care |
| 発行年月日: | 2005 |
| 抄録: | 研究の背景 人工妊娠中絶を選択する女性は年間34万人にのぼる。そして、中絶を選んだ多くの女性の心は苦悩に満ちており、中絶後長期間経過した後も心理状態が回復していないことが明らかにされつつある。しかし、中絶を安全に行うためのケアは実施されているものの、中絶した女性の心理的側面へのケアは重要視されてきておらず、まだケアが確立していない現状がある。中絶後の女性たちが、心身ともに健康を取り戻せるようなケアを明らかにしていく必要があると考え、本研究を実施した。 研究目的 本研究は、人工妊娠中絶を選択した女性の支援に積極的に携わる専門職者の支援の実態と、支援に対する考えから、女性にとって必要なケアの内容を明らかにし、女性へ提供すべき看護ケアの方向性を見出すことを目的に行った。 研究方法 研究方法は、人工妊娠中絶を選択した女性の支援に携わる専門職者8名の語りから、女性に必要なケア内容を分析する、質的因子探索型研究である。対象とした専門職は、助産師2名、産婦人科医師3名、カウンセラー2名、DVコンサルタント1名であった。データ収集期間は2004年6月27日~11月15日であり、データ収集は半構成的な面接方法で、1人1~2回行った。得られたデータは、質的帰納的に分析し、コアとなるカテゴリーを抽出していった。研究に際しては倫理的配慮を遵守して行った。 研究結果 8名の研究協力者の語りから、8つのコアカテゴリーを抽出し、さらにコアカテゴリー同士の関連性を見出した。 抽出された8つのコアカテゴリーは【安全な場】【中絶を自己決定する過程を支える】【安全で確実に中絶を終える】【中絶医療時に傷つけない】【胎児との別れを支える】【中絶の選択を受け入れることを支える】【繰り返さないことを考えることを支える】【DV被害者を支える】であった。 全てのケアにおいて必要な、支援者の姿勢は【安全な場】であり、[プライバシーを守る][よりそって聴く][肯定的に受け止めて関わる][意思決定を守る]の4つの視点を含んでいた。 【中絶を自己決定する過程を支える】とは、女性が納得して選択できるように決定の過程を支えることであった。 中絶時には、女性の身体的健康を守るための【安全で確実に中絶を終える】ケアと、女性の心を【中絶医療時に傷つけない】ケアと、女性が胎児を"子ども"として認識している場合、胎児の存在を受け入れて、きちんと決別できるように【胎児との別れを支える】ケア、の3つが必要であった。 中絶後には、女性が中絶体験を乗り越えていけるために、【中絶の選択を受け入れることを支える】ケアが必要であった。 中絶実施前の【中絶を自己決定する過程を支える】ケアと、実施時の【安全で確実に中絶を終える】【中絶医療時に傷つけない】【胎児との別れを支える】ケアは、その後の【中絶の選択を受け入れることを支える】ケアに影響を与えていた。つまり、先行する4つのケアが十分でないと、後悔や罪悪感の思いを強めてしまい、女性が中絶に向き合い受け入れていくことを難しくしていた。 女性が、望まない妊娠を【繰り返さないことを考えることを支える】ためには、【中絶の選択を受け入れることを支える】ことで、女性自身が今後の人生についても考えられるようにする必要があった。 【DV被害者を支える】とは、DV被害の結果として望まない妊娠をして中絶を選択した女性を発見し、中絶という体験を乗り越えることだけでなく、DVから回避できるように支えることであった。このことは、望まない妊娠を繰り返さないこと考えるに至るだけの力を生み出すため、【繰り返さないことを考えることを支える】ことにつながっていた。 結論 これらのケアは、女性を「苦悩の思いを抱える存在」として理解し、そのような女性を尊重するという、Women-Centered-Careの姿勢から生み出された内容であり、女性のこれからの人生を支えるために必要なケアであると言える。 |
| 注記: | 聖路加看護大学大学院看護学研究科修士課程 修士論文 2004 堀内成子 質的因子探索型研究 要旨あり |
| リンクURL: | http://hdl.handle.net/10285/1097 |
| 出現コレクション: | 2-1-b:修士論文(要旨あり)
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http://hdl.handle.net/10285/1097
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